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2月28日(水)
早いもので2月も今日でお終い…明日からうふふマイ3月、これはガンガン調子を上げて行かねば。
先日は久しぶりの友人に会いにブルックリンはイースタンパークウェイまで行ってきた。彼のアパートはなかなか殺伐とした雰囲気の黒人居住区のど真ん中にあって、アパートの中もいろいろファンキーで面白かった(ドアが開かないので、誰もが1階に住む彼の部屋の壁を「ガンガン」ノックするわ、2階の住人が夜中の2時頃まで部屋で飛び回っているわ…等々)。気が付けば帰りは3時近くになって久しぶりに誰も乗っていない深夜のサブウェイを利用し、少しだけ身が引き締まる思いがした。
さて、108と言えば除夜の鐘、ボーンボーンとなじみ深いものだが、元々は百八煩悩から来ていて、その数え方は、眼、耳、鼻、舌、身、意の六根に、それぞれ好、悪、平の三を数え(中計18)、これに浄、染の二つがあり(36)、さらにこれを三世に配当して(36×3)で108となるそうだ…うーんなるほど奥深し。で、何故この数字かというと「きんさんぎんさん」の妹ぎんさんがついに亡くなったとのニュースを聞いたからで、正に大往生。約1年ほど前にきんさんが亡くなってからやっぱり急にガクッと来たのだろう…それでも「きんは100歳、ぎんも100歳」から9年間、人生の約1/11を双子でこの歳まで芸能活動し、バブルから不景気に急転落した日本中にほのぼの感と長生きの大切さを説いた功績は大きい。ご冥福をお祈りいたします。
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2月27日(火)
ブロードウェイと7thアベニューが交差する辺りと、8thアベニュー間の42丁目は現在最もドラマティックに変身しているエリアと言える。元々はポルノ産業の中心地(歌舞伎町みたいな)だった所に、ディズニー(ライオンキング)が進出し、それに続けとマダムタッソウ(蝋人形館)やらロウズのシアター(巨大複合映画館)やらサンリオショップやらコンデナスト(出版社)などが進出し、短期間にまったく異なる通りとなった。
しばらくそこを歩いていなかったので、先日ロウズに映画を見に行ったときにビックリしたものだ。不健全から健全へと移り変わりいく様は清々しいものであるが、それでいて何だか牙を抜かれたライオンみたいで寂しくもある。だって、そうその通りはまるでオーランドのディズニーアドベンチャー的に、壁一枚裏側の虚しく存在する空洞を感じるからだ。
さて、夜は夜でアッパーウエストにある日本料理屋で友人と共に妻の小誕生日夕食会となって、実にファインフードを平らげた我々、うーん幸せ!みなさまどうもありがとうございました。
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2月26日(月)
うふふ…いきなり負けた…何がってもちろんチェスマッチ。ちょっと気を抜いて余裕で攻めていたら「ポカ」をして第2戦目にして破れた惨めな夫。うーん奥が深いゲームだ…
さて、変貌遂げたファファはその後も今までとは違った暮らしぶりをしている。相変わらず夜中にベッドに上がってくるし、なつき方もよりストレートによりダイレクトになった。毛を短くしたからか表情もわかりやすくなって、これはロンゲの生き物全てに共通する事柄なのだろうか、何にしてもニコニコ生活している様が伺えるのだった。
今日もニューヨークはどんよりどよーんと曇り空、これは明らかに「春の兆し」であって、昨日の雨なんかもどことなく春のニオイを含んでいるものだった…まだまだ遠くに方にいる「春」のはいた息が少しだけもわーっとやってきた感じ。国や地域に関係なく春の到来ってワクワクするものだ。3月のイースター(復活祭)に向けて東海岸の春はどんどん深くなって行く…ああ春遠からじ。
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2月25日(日)Happy Happy
Birthday Honey!
久しぶりに傘がなければ歩くのがちょとキツイほどのザーザー降りとなった日曜日、妻の誕生日プレゼントにちょっと変わったチェスボードをゲットしにダウンタウンへ。
なんだか朝から眠たいし、例によって週末だから電車はちゃんと走ってないしでヘロヘロ…と言うのも昨夜…ラッセル・クロウも血も闘いも好きではないが、リドリー・スコット監督のグラディエーターはDVDで買うのなら意味ある作品との結論に達して購入し、就寝前に観たらやっぱり抜群に面白かったが、体の芯の辺りが興奮するのか全然寝付けない夜となってしまったから。
で、グリニッジビレッジのW4の近く230と213 Thompson St.
には昔からのチェス屋さんがあって、そこはチェスクラブにもなっているので中は怪しいおっさんたちがワヤワヤしている独特の雰囲気だが、専門店だけになかなか変わり者の駒を見つけることが出来る。予定では有名なシンプソンズものを買おうと思ったが、気が付けばアバンギャルドでアグレッシブなプレイスタイルになりそうだし、番組は面白いけどキャラとして可愛いか?と言われると応えは「No」、よってキャラ的にも無難で可愛い「カーミット」ものに決めた。この画像では分かりずらいかもしれないが、こやつがかなりイケている。それにしても「チェスを覚えたい」と言う妻よ、ふふふ、これだけは言っておこう…私にはなかなか勝てないよ。
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2月24日(土)
友人よりNew York Knicks
のゲームチケットを譲り受け、妻と2人で思いもかけずマジソンスクエアガーデンへ。うーん嬉しい嬉しい嬉しい!どうもありがとうウッディ。
ここ最近のニックスはスプリーもヒューストンもキャンビーも空回り状態で元気がないのだが、先日トロントからトレードで獲得したマーク・ジャクソンの初ゲームとあって会場は何となくソワソワムード。コートサイドにはしっかりとオレンジのTシャツにオレンジのリボンのついたキャップ(派手)をかぶったスパイク・リー先生が陣取っていらっしゃるのも確認できた。相手はこのところ好調なジェイソン・キッド率いるフェニックスサンズ。売り出し中のショーン・マリオンなんかもいる。
試合は序盤はあまり盛り上がらない…これはガーデンがしっかりとニューヨークの客の傾向をつかんでメリハリをつけているためで、アナウンスも音楽もニックスシティダンサーズの踊りもゲーム展開も控えめ。客は(含む我々)ムシャムシャ食べたり飲んだりで忙しないのでゲームへの集中力も低い。
マークが第2クォーターで交代登場した時は、スタンディングオベーションになって、ベリーウエルカムバックだとニックスファンは感じている証拠。その後ハーフタイムにバイクスタントショーがあり、それを区切りに後半一気に盛り上がり、気が付けば終了間際のヒューストンのミドルジャンパーで追いつき爆発的に盛り上がってオーバータイムへ。結局最後は最近のニックスらしくヘナヘナ力つきて負けてしまったのだが、まーそれでもなかなか盛り上がった試合でじゅうぶん楽しめた…頑張ってチケットを取ってまた行きたいもんだ。
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2月23日(金)
ダウンタウンのアンジェリカフィルムセンターで妻と待ち合わせをしてジュリエット・ビノシュ主演の「ショコラ」を観る。結論から言えば実に官能的な作品で、それは実際画面一杯に登場するショコラたちだけのことではなく、話も街の雰囲気も出演者も音楽もとにかく「美味しそう」だった、ムシャムシャごちそうさま〜。しっかりと笑わせるし、泣かせるし、”ちょっと顔出し的”だけど重要なパートを演じている(妻の好きな)ジョニー・デップもいい味で、とても完成度の高い映画。
昨年、フランスの片田舎にある似たように「官能的な」村を訪れたばかりなので、その保守的ながらも脈々と流れる悠久の時を懐かしく思い出したりしつつも、ポープ役のアルフレッド・モリーナ(ブギーナイツのコカイン中毒のプレイボーイ=パンツ一枚にガウン姿でジェシーズガールを大音響でかけて踊っていた人)のクライマックスでの狂乱ぶりや、Matrixで有名なキャリー・アン・モスが古風でガチガチなステレオタイプマザーを演じていることにも感心したのだった。
で、映画が終わって外に出るといつの間にか、辺り一面パウダースノーの銀世界になっていたのでビックリ。予定通りモットストリートにあるお気に入りのヴェトナム料理屋で夕食をし、吹雪を楽しみながらスキップするように家路につく。ああ抜群に官能的な夜だった…満足満足。
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2月22日(木)
1年なんてあっと言う間だねーなんてしみじみ思う本日。何故かと言うと昨年の今頃は日本の東京の渋谷の公園通りの区役所にいて、所定の手続きを済ませた帰りに隣のモスバーガーでなぜかモスチーズを感慨深げにムシャムシャやっていたから。
そうやっていつもよりも美味しく感じる特別なハンバーガーを味わった自分だけれど、感覚的には突然目の前に、できたてホヤホヤで心地良く温かいピカピカの魚沼産コシヒカリみたいな「妻」が登場して、それ以来人生の流れが大きく軌道修正され、それまでの激流で気が付けばどこかに流されてしまった、本来あるはずなんだけどなかなか見つからなかった大切な「ピース」を拾い集めることに成功している1年だと思う。得るモノがあれば当然失うモノもあるのは、この厳しい世の中だから致し方ないことなのだが、結婚によって自分が失ったモノはハテ?なんだったか…それまでの暮らしぶりが特殊だっただけに、失ったのは持っている必要のなかった不健康なモノゴトばかりで、人間的にどんどんまともになっていってると感じられて嬉しい。
結婚して良かった…そしてそれがいつまでも続くことを祈るのだった。I
love you honey.
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2月21日(水)
この世の中って、限りなく黒に近いグレーの人物(とその状態)って実に多い。そういうモノに限って露出が好きで、グレーだっつうのにテレビなどに好んで出演していたりする。昔の三浦氏しかり、カレーライスの人も埼玉の保険金殺人の人も、毒をまいた宗教集団のスポークスマンも、みんな例外なく出たがり。アメリカでもジョンベネちゃんの両親とか、OJとか人種に関係なくグレーだ。
また、人々はそういうグレーの状態のモノを見るのが好きだ。それについてアレコレ勝手なことを言ったり、真実はわからないとわかっているのに、とことん深く掘り下げたり…これは例えば落合某さんとか五味なんとかさんとかのように、国家の陰謀だったり誰かの大予言だったりだ。
アメリカのテレビでしつこく放映されるのは、プレスリーは生きている、マリリンは暗殺された、ケネディ暗殺の真犯人、アポロプロジェクトのでっち上げとエリア52、UFOとエリア52等々。
「えひめ丸衝突事故」のその後の経過をニュースで辿っていると、アメリカ軍関係者のグレーさぶりが、かなり高いレベルで伺える。そもそも潜水艦の色って限りなく黒に近いグレーだし、火のないところに煙は立たないのが世の常だから、彼等は確実に何かがどす黒い。
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2月20日(火)
先日はちょっとした事情で集中して日本のナツメロ昭和30年代〜50年代物を中心に聞き込んだのだが、やっぱ昔の歌って凄い。今現在日本中にウイルスの如く蔓延っている特に小室節などに較べると全く別モノで、まるで命ある生き物のように思える。小室節を法則に従った単なる音符の羅列とするならば、昔の歌には(たとえそれらが西洋のコピーだったとしても)間違いなく独特の解釈と思い込みと歌い手のギンギラ熱いハートが込められている。
昔の歌い手というものは、今の歌手たちのように誰かに作られた(与えられた)人形的なものでなく、必ず「おれにはわたしには表現したいことがあるんや」なんて強い意志があり、それが結果として他の追随を許さないほどの特別感やヘンテコさや華々しさを作りだし、全体として実にパワフルで一芸秀でた作品として世の中に送り出されていたのがわかる。
越路吹雪とか美空ひばりとか石原裕次郎から始まって、黛ジュンに西田佐知子に伊東ゆかりにフランク永井、由紀さおりに石田あゆみに和田アキコにちあきなおみに堺正章…ああキリがないけど久しぶりに聞いたアグネス・チャンの「ポケットいっぱいの秘密」にはやられた…そのプラトニックな世界には脱帽だーっ!
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2月18日(日)
突然冷え込んだニューヨークの朝方に、ニュースにチャンネルを合わせれば18度と表示されていて、ええと18度って何だっけ、うーん…ほとんど零下10度じゃん!サムーイと思った。
思っただけでなく、寒さのせいか背中全体に痛みがあって、それは何なのかと言うと肩コリの発展系に違いないのだが、昨日妻に「自分の体で一番治したいのはどこ?」聞かれて、思わずうーん肩コリ…と答えてしまうほど、こればかりはどうしようもなく凄い。きっと背骨も曲がっているのだろうし、無理な姿勢でコンピュータの前に長く座っているのもよろしくないのだろうし、長年に及ぶ海外サバイバル生活からくるストレスも影響しているだろうし、困ったもんだ。
さて、例のえひめ丸の沈没事故はイラクにミサイル攻撃したニュースの影に薄れつつも、矛先を交わしつつ展開中なアメリカであるが、それにしてもブッシュ政権になっていきなりドカンだから今後が思いやられる。松山の友人N嬢の会社が、その宇和島水産高校のホームページにあった(1度はダウンした)掲示板を再開して運営/管理をしているそうなので、早速読んでみたのだがホントみなさま書き込まれているとおりアメリカ軍の対応って最低のサイアク。いつだってこの国は強者の論理だから何かある度ストレスを感じる…それでまた肩コリが…ああ。
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2月17日(土)
最近アップル社から無償で提供されているiTunesについてご存知だろうか?サイトからダウンロードするだけで、ほとんど最強のMP3プレイヤーを手に入れることができる。残念ながら
Macintosh
ユーザーに限られたサービスだが、自分はそうだから楽しませてもらっている、ふふ悪いね。
このアプリケーションの素晴らしい点は、アップル社特有の機能と操作性の簡素化と安定感にある。特に分類・管理のためのデータベース機能がいけていて、ライブラリと銘打ったコヤツは3月に発売されるOSXのスキン(見た目)を持ち、ジャンル、アーティスト、アルバム名などで分類され、目で見て簡単に検索できるようになっている。プレイリスト制作(自分の好みの曲を再生するジュークボックス機能)もドラッグ&ドロップするだけの簡潔さで好感が持てる。
普段ナプスターなんかを使って曲をダウンロードしてみればわかるが、1000曲くらいのライブラリになると、自分がいったい誰の何の曲を保持しているのかてんでわからなくなる。聞きたくても探せないなんて事態にもなりうるのだ。Napster
のサービスが風前の灯火となった今、MP3?なんて思うかもしれないが、いやいやCDから曲を取り込んだり、その他の有料サービスを含めて今後も「IN」な存在に違いない。付属のビジュアル機能もなかなかトランスでオススメ。
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2月16日(金)
カンヌであれだけ話題になり、アカデミー賞でもグラディエーターとかの当て馬的な立場でノミネートされた映画「グリーン・デスティニー」を、42丁目に新しくできたピカピカのLOWESシアターで観る。そもそも自分たちの企画としては、「ニューヨークでもっとも大きなスクリーンサイズを誇る、ジーグフェルドとかアスターなどの昔ながらの劇場に行こう」だったのだが、そこはどっちも羊たちの沈黙2にあたるR指定の「HANNNIBAL」を上映していて、妻がちょっと恐いと言うので、じゃあショコラかスナッチにしようと思ったが、何だか気分的にチョウ・ユン・Fat
を選んだ木曜日なのだった。
で、アメリカでは「Crouching
Tiger, Hidden
Dragon」という題名で上映されているこの映画…ノミネートの影響かボックスオフィスレースでも出だしは良かったらしいが、途中で席を立つ人もチラホラ見受けられた。一般のアメリカ人には食傷気味の内容だったのだろう。
自分もイェン=チャン・ツィイーが砂漠に行く頃にはスッカリ白けてしまった…理由はきっと息を抜く場面(笑いとか)が皆無で、超真面目な割に誰も彼もがピョンピョン跳ぶそのギャップかもしれない。あと、中国語に英語の字幕もけっこう追っかけるのがキツイのもある。でも、衣装、カメラワーク、中国美術、チェロ音楽は抜群に良かった。
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2月15日(木)
朝からMacintoshが壊れた(原因はOS9.1とiTunes×Lexmarkのプリンタの相性が悪かった所に、いきなりQuickTimeのプレビューバージョンが期限切れになったことが重なり、アドレスエラーになった)。仕方がないのでOS入れ直したりしているウチにすっかり昼だ…やれやれ。
そんな虚しい朝方に、いつものようにカーテンと窓を開けたと同時にどこからからその気配を察知してピョーンと飛び乗ってくるコイだったのだが、今日はなんだかいつも以上に外を見つめていらっしゃる…あーどうせまた鳩やカモメかなんかが飛んでいるさまをチェックしているのかなと思いきや、段々仕草がおかしくなってきて、体勢は低く、ヒゲは全て前方に出て、まるで獲物に飛びかかる寸前のアイムレディ状態…むむむ、これはいったい?と思い窓の外を見れば、どこからやって来たのか丸々太ったリスがコイと見つめ合っているではないかいな…あーどうりで!
リスもあまり見かけない毛むくじゃらの生き物に興味があったのか、しばらくの間にらみ合いは続き、それをデジカメに収めようと動いた私の気配を察してお逃げになられたリス様だった。でも、ご覧のとおり決定的瞬間は逃さなかった…ふふ流石元ジャーナリスト志望。
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