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Fashion Exhibition 'CLOTH' 12月18日

http://www.accesshub.net/tomoko/

 

12月14日(火)

知り合いの知り合い(は遠い人)がニューヨークにやってくるので、ホテルを予約してあげたのだが、最近のこの街のホテル関係者は態度が悪くて実に頂けない。今朝も早い時間からチェルシー某ホテルから電話があって、いきなり主語も無しに「クレジトカードはインバリドだ。オーソライゼーションがディクラインだから、予約は取り消す」と一方的に告げられる。「そんな馬鹿な、そのカードは昨日使ったばっかりだ」と言うと、「そのカードはエクスパイアードだから駄目だ」とロシア訛の英語でまくしたてるので、ついついこちらも喧嘩腰になる。その後電話がない所を見ると、自らの過ちに気が着いたか、はたまた予約を取り消しているのかわからないが(それじゃ困るって!!!)、いや実に殿様商売体質何とかしてくれ!色々な国のホテルに泊まった経験から言わせてもらうと、ニューヨークのホテルは働いている人間の「質」が実に低い。マニュアル通りのサービスに全く「心」がこもっていないので、何かの拍子でラインから外れると簡単にボロが出てしまう、ホテルのそれは致命傷だ。今回のこれも単にアチラがタイプミス(オーソライゼーションは大体トーンの電話で行うから)したのが原因だろうから、全く馬鹿げた話しである。

12月13日(月)

人間あまりにも種類の異なる物事が重なり過ぎるとパニックに陥り易いものだが、そういう時こそもう徹底してメモメモメモ。これは昔からの定説であり、混乱したりパニックであればあるほどとにかく書く、これ大事。人間の脳なんて物事を覚える能力と同じくらいそれを忘れる能力があるので、忙しい時は「私は記憶力があるほうだ」なんて過信しない方がいい。 昔D通で蟻のように働いていた頃、10クライアントの仕事をたった1人で担当&マネージメントしなければならない時があった。朝から晩までやったことは「やることリストの随時更新とそれを穴の開くほど見つめ続ける」ことに集約されていた。逆にそうやってやることをリストアップするにはリスクも付きまとう。つまり一つ残らずちゃんとリストアップしないと、何かの拍子で洩れた「本来やらなければならなかったこと」が永遠に記憶の大海原から消え去ってしまう可能性を含んでいるからだ…だから書くなら書くで徹底して書くことことをおススメします。 そう言えばD通には当時会長だったMr.小暮氏が作ったらしい「D通鬼10訓」という馬鹿げた戒律(みたいなもの)があって、それが毎年関係各位に配布されるDENNOTEと誇らしげに印刷されたダイアリーの目立つ所に印刷されていたのだが…印象的だったのが「一、離すな一度でも関わった仕事は死んでも離すな、最後までやり遂げろ」なんて言う前近代的な一行。今考えればやっぱりある意味物凄い会社なんだなぁ…死んでも離すな!だなんてプッ!…アメリカ人が聞いたら何と思うだろう。

12月12日(日)

この時期の特にミッドタウンはクリスマス商戦でゴッタ返しでいて、もう人人人の波…42丁目で友達に会ったので、帰り道にグランドセントラルステーションを抜けようと1歩中に踏み込んだらご覧の通り…ああこれじゃ新宿西口ヨドバシカメラだー!と思った。でも日本のそれと違ってみな無秩序に歩くので、誰かの後ろにくっついて(楯にして)という歩き方もあまり通用しない=その楯がどこに行ってしまうか定かでないし歩くスピードもまちまちなので=とにかく人波を掻き分けながら地下鉄6番線乗り場までたどり着き、財布をチェックすればガーン!メトロカードがエクスパイヤード(期限切れ)なんでガーンかと言うと…トークンブース(切符売り場)には長蛇の列が…そこで目についたのが最近、と言っても登場して随分経つが一向に受け入れられない自動販売機。そういう私も実は1度も使ったことがなかったが、せっかくだからこの機会に利用してみた…ナンダナンダ実は簡単でよく出来ているじゃないか…ハテ?そこで疑問が…何故ブースに並んでいるおおよそ40程の人々は、誰1人並んでいない4台の自動販売機を使わないのか?である…ニューヨークってやっぱり面白い街だ。

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12月11日(土)

悪い癖…昨日Mott St.のお気に入りイタリアンバーバーで髪を短く刈ったのだが、70才にもなろうかというサルバトーレが、人の髪を切っている最中に突然「オッケーバディアイハフトゥメイカピー Ok buddy I have to make a pee.」と言って、いきなり目の前にあるトイレに入ってドアを開けっ放しにしたままジョボジョボジョボジョボとやった…ああ…「コーヒー飲み過ぎたんだよバディ」だって、別にトイレは構わないけどドア閉めてやってくれー。何年も前に彼の所で髪を切っていた頃は、あまりクリッパー(バリカン)を使わず、鋏1本でチョキチョキ見事に刈込んでくれていたが、やはり寄る年波には勝てないのなか、はたまた単にレイジーなのか、最近はもっぱら電動のそれに頼りぱなしのようだ。が、彼の素晴しい所はそういうヨイヨイになってからも新しい技術(変化)を自らに課し、それでいて鋏を使うのと同じように結果を出している点に尽きる。これは自分にとっても良い教訓で、例えば画像に関して言うと日光写真から一眼レフ/中盤/大型/デジタルカメラ、8ミリ/16ミリ/35ミリフィルム、8/Hi8/DVビデオ、手焼き/コンピュータ取り込み処理/ムービー編集/レンダリング/エクスポートと、時代と共に使っている機材や種類、方法論に変化はあるものの、道具として仕方なく対応して使っているだけで実は基本的な所は永遠に変わっていない。それは何かと言うと「何を表現したいか+根っからそれが好きかどうか」だと思う。ねそうでしょサルバトーレ?

12月10日(金)

体調が…変。体は起きているのに心が眠っていたり、心が起きているのに意識が非現実的だったり…何だかツカミドコロノナイ時間が流れて行く、ドリームワールドニューヨーク。じゃあ何が現実なんだろうと、そっと封印された所謂「パンドラの箱」を開けて見ると、そこにはリトルヒロシがいて部屋の片隅で小さくうずくまっている…怖いものは怖い、声に出して怖いと言えないだけで、心はいつも恐怖/不安と闘っている。明日のことなんて誰にもわからないし、曲がり角では誰かが自分を監視しているかもしれないし、また時には狂気とバッタリ鉢合せになることもあるだろう…最近よく考えるのは「人はなぜ落ちるために登るのか?」である…ローラーコースター(日本ではジェットコースター)がわかりやすい例で、そう落ちるのはとてもスリリングで楽しい、でもそれはあくまで下がったり上がったりしながらも「振り出しに戻る」と言う前提があるからであって、実際の人生の場合はこれとは少し異なり先が見えなかったりもするから不安がつきまとう。無性にビリーミリガンにでもなりたい心境だったりする金曜日。

12月9日(木)

朝までキャサリンのウエブデザインに追われる…で終わったのかと言うとNo…でも一部既にアップデートしたので、興味ある方は是非チェックして下さい、彼女の作品群はなかなか退廃的でインダストリアル(12/6参照)で格好良いです(勿論myデザインも写真もFabu)。そんな生活が続いているので最近は平均睡眠時間がガクンと落ち込んでいて、慢性眠い状態…今朝も心地良く眠っていたら、この部屋のオーナーが息子(ハリウッドのアクターでかなりの金髪男前)と共に荷物を取りにやって来て起こされる…彼は部屋に入るなりマイMacintoshG4を発見し、自分の作ったウエブサイトを見せて、新しくデザインしようと思っているんだけど誰かいいデザイナー知らない?なんて聞いてくる。勿論一言"oh...now you are standing in front of you've already found one."とアピールし自分作品群、ちょうど取り組んでいたキャサリンの新作をオープンしようとしたら、間違って随分昔に葬ったはずの没キャラ(Y2KSM)を開いてしまう大ボケだった。何でまたこんなヤツがあんな所にあったんだ???

12月8日(水)

ロンドンから日本に帰国する時、たぶんその後そこへは長らく戻って来られないことを想定し、わざわざパリ経由のチケットを手配した。当時パリには沢山の友人が住んでいて、一目会っておこうという企てだった。ロンドンはレスターSq.のカフェで仲良くなったミュリエール(後列左から3番目)とも会えて、サンドニ通りの外れにあるインド人街で洗練されたカレーを食べたりした。(昨日もたまたま書いたが、)大好きなデザイナーのC嬢や失踪した元相棒写真家やキューバ人ダンサーたちと何故か突然正統派フレンチディナーをした時のスナップがこれで…必要以上に懐かしく感じる…と言うのも、記憶自体がその男のその後の「失踪」というあまりにも大きな事件(自分にとって)によって、故意に封印されたり強制風化されているので、実際よりも昔に起こった出来事、または非現実的に夢幻化(正常な脳機能に影響を与えないように)された1枚の写真=まるで浅草でブロマイドでも買ったかのような=にしか思えなくなってしまっている。 が、そうも言っていられない状況になった…昨晩(勿論この猫兄弟をアップデートした後)なんとその「失踪男」から4年ぶりに電話が!かかってきたからだ…しかも彼は今日からNYへ来て、それで私に会いたいと言う…有名な詩の一説を思い出す「突然いなくなった男は常に突然現れるものだ」。封印された記憶の数々が、まるで不味い鶏油が中華テイクアウトのフライドチキンを入れた蝋紙袋からジワジワと染み出すように、蘇った…それにしても何故今ごろ………?

12月7日(火)

毎年12/18と言えばデザイナーとして日本で活躍中のC嬢の誕生日で、電話をかけたりファックスを送ったりお互い(ここ何年か忙しいにもかかわらず奇蹟的に)セレブレイトしているが、果たして今年はどうだろう…何せエキジビションとダブっているからうまく連絡が取れるだろうか…そのC嬢から2ヵ月前に知らされた「失踪した元相棒発見!」についていろいろ思い出す。そう彼ほど変わった男には未だお目にかかっていない…そして私はその男と随分長い間ともに暮らしたりもした…最近気が着けば自分が説明不能な変な行動を取っている時があって、それってよく考えればその男がよくしていた行動に近く、知らず知らずの内に影響を受けていたのかと痛感させられる…だって彼がこの街からある日突然消息を絶ってからもう4年も経つと言うのに、うーんやはり強烈な男だったんだなぁ……今日はカラリと晴れ上がった美しいニューヨーク、スーパーのチャーリーはhall wayのX'masデコレーションに躍起となっていて、朝も早よから人ん家のドアに「ドンドンベシャ」とオーナメントを貼り付けては喜んでいた…見ればスチームヒーターの上にもいつの間にかちょこんとツリーが飾られていて、それが特にサイズ的に微笑ましい…もうすぐクリスマス。

12月6日(月)

今回ファッションエキジビションを運営している我々の根底に流れる幾つかの共通点…コムデギャルソン好き:これはもういわずもかな、尊敬して止まない川久保玲のこと。マルタンマルジェラ:を好きかどうかで結構好みの質(種類)を特定することが出来る。ダウナー系事象モロモロ:今回の背景にはこれがある。例えばデビッドリンチ的な視点に於ける物事の捕え方、特に見せ方がそう。インダストリアル的アーティフィシャル(人工的)サーフェイス(表面)に無秩序、または故意に秩序だって並べられたアバンギャルドな配列が魅力的。あるいは蛍光灯の光の下の真っ白なラボ(研究室)に並べられた、無機質なビーカーやメタル類。このあたりの魅力を理解出来るかどうか。サクリファイス≠ボランティア:モチベーションは将来的なビジネスにあると言うこと。プロフェッショナルがわざわざアマチュア的なことをする本質的な素晴しさ。人脈作りにプロモーション。これだけハッキリ書けるほど整理されています実は。でも何言っているからさっぱり分からないでしょ?me neither.

12月5日(日)

2週間近くアテンドしてきたマイフェイバリットおじいちゃんが帰国…今ごろ雲上をノースウエストでデトロイトへ向け移動中であろう(別に魂が云々という話しではない、彼は70歳だけどとても元気だ)。ああそれにしても全く素晴しいおじいちゃんだったなぁ…日本語で言う所のカメラマンであるおじいちゃん、首からキヤノンのイオス5なんかブラサゲて、ブルージーンズにナイキタウンで購入したエアマックスを履くなんてなかなか格好良かですよー。昨日はトラムウェイ(1番街と60丁目からルーズベルトアイランドまで運行しているロープウェイのこと)に一緒に乗ってバシャバシャ写真を取りまくって、それお腹が空いたと言うので「最後にニューヨーク名物ハンバーガーでも食いましょう」とウエストビレッジのコーナービストロまで連れて行った。ただでさえ物凄いボリュームのビストロバーガー($5)を70年という軌跡をたどりながらなんともかるく平らげてしまうなんて…きっとこのハンバーガーも彼の歴史=最後の方の頁の=になるんだろうなぁ。「ええ冥土の土産になりましたわ」なんて言わないでまたいつでもcome and visit me.

12月4日(土)

マンハッタンは正にギャラリービジネスのメッカで、ありとあらゆる場所にピンから切りまで様々な種類のものが揃っている。SOHOは今や一部の成功したコマーシャルなアーティストだけの独壇場となり、身動きの取れなくなったアーティストはチェルシー辺りの倉庫街に新天地を求めたが、それも束の間…既にコマーシャリズムの波に飲み込まれ、今や自由に活動すら出来ない。そこから近いと言う理由で一時期栄えた14丁目ミートマーケット付近も、所詮肉市場な訳でメジャー路線にはほど遠いままだ。アップタウンに移った有名ギャラリーも普通の2本足を地に付けて生活する者々には全く(一生)関係ない存在。じゃあ売れないアーティストたちはいったいどこで活動しているのか?と言えば、答えは簡単「橋を渡る」である。これにも「どの橋を渡るか」によって様々な派閥のようなモノが存在するのだが、例えば通称"DUMBO"はブルックリン、マンハッタンブリッジを渡った辺りに展開する地域で、イメージ的にはそう遠くない比較的メジャー路線なエリア。ウイリアムズバーグブリッジを渡ったエリアは、地理的にはそう遠くないのだが、もうそこだけで独立というか孤立した独特アンダーグラウンドワールド、そして我らのアトリエのあるクイーンズボロブリッジを渡った辺りは「???」あまりピンと来ないハッキリしないエリアだ。先日友人の勤めるチェルシーのまともなギャラリーにお邪魔して思ったこと…何とこれはカッコイイ!ロケーション。やっぱりギャラリーって「無理」してなきゃ駄目なんだなぁ…つまり例え家賃が高くても、やっぱ地理って一番重要なんだ、うーん。

12月3日(金)

西洋社会では物理的な人間の横顔のこともprofileと言うのだが、日本ではこれをプロフィールと呼んで意味的には「その人の紹介、背景、人となり by 広辞苑」となり、横顔のことは「横顔」と言うのだ。ちなみにこっちで「プロフィール」って言っても誰にも通じないからね、プロファイルって言わなきゃ。さていよいよファッションエキジビションまであと2週間となり、このペースで本当に間に合うのか?とちょっと不安…だってよく考えれば自分もエキジビターの1人で作品を出すと言うのにそっちは全く手付かずで、ウエブサイトのデザイン制作アップデートなどに追われている…ところでそのウエブサイトのイメージキャラクタ(勝手にに決めるな)であるところの、Y嬢のプロファイルは美しい…デザイナー Tomomi Kinoshita 頁のモデルとして登場してもらった時から、自分のおフレン血(フランス好きの血のこと)が騒いでいたのは知っていたが、こうやってよくよく観察すると、なるほどそのポイントはアンナカリーナ+ビノシュ+アジャーニ的な、そのちょこんとした「鼻」にあったのかと思うのだった。ナイス鼻 You have! それとは関係ないが、ずいぶん昔に作った日本のある会社のイメージキャラクターの「鼻改訂」の仕事が急に飛び込んで来て、昨夜から鼻鼻鼻鼻鼻…全く突然沢山の鼻の囲まれているのでした、何だかね。

。。。。

12月2日(木)

最近本当に忙しくて、それで気がつけば完璧に冬になっていて、思えば今年も帽子がなかった…そして毎年この街の冬は帽子とか耳あてがないと出歩けないほどであることを思いだし、そして買おう買おうと思っている内にいつも春がやってくる繰り返し。でも今年の出だしは今までとはちょと違う…なぜなら既に寒さに耐え切れず、ヘンテコだが暖かいキャップをセントマークスの下世話屋で購入してしまったからで、自分で言うのもなんだが妙に似合うのだコレが。昔から被りモノが似合う男として暮らしてきた私、カツラをはじめとしていろいろ被り倒して来たが、果たしてこのキャップ春先まで持つだろうか…答えはたぶんNOだ…だってこれに合う洋服を持ってないもの…ああ自分のキャラと気に入った帽子と着ている服の間に確実に存在するこのギャップ、いったいいくつになったら埋められるのであろうか…

12月1日(水)

コンピュータって素晴しい…特にMacintoshの新しいシリーズG4?…G3のヨセミテ?って種類からかな…それまでは白いほら何のヘンテツもない四角い箱?プラスチックの?それってものを置きやすいから、ええと何?インターネットって言うのをやる時に使うモデム?って言うのが置いてあったり、ええと何だこれは…りむーばぶるでぃすく?JAZZって言うのまで乗っかってたから別に探りも入れなかったんだよね。でもこのツルツルのピカピカの代になって、上が微妙にカーブしてるからモノを置けなくなったらしいんだ。(ボクたちってほら基本的の夜の視野を確保するために、遠くのものはボヤケテ見えるし色も大して認識しないからあんまり関係ないんだ、G3が青だろうがG4がグレーだろうが…)で、トライしたらばアンタぼくのこの毛深い体が文字通り滑るように、さらに予めぼくの体長を計って設計されたかのようにフィットしたんだ…それからプラスチックのハンドル部分が、眠る時の顎枕として丁度適した形してたりもする…だからあっと言う間にお気に入りの場所の一つになったんだ。いやぁ昔ヒッピーだったらしいスティーブさんだけあって、ぼくたちペルシャ猫をも考えた親切設計ありがとうございます。

 

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