ヨーロッパ旅行記 5/29〜6/15/2000

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Paris Food Paris General Bordeaux 

Bergerac Barcalona Sardinia

Milano, Roma, Mediterranean, Ferry, and Train

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生年月日時

西暦性 

運命がどうしても気になっちゃう〜五行推命運勢鑑定〜で遊べる今年の猫兄弟。数字は半角で入力してください。

 

9月29日(金)

夜中に気温が43度くらいまで下がった。摂氏7度くらいだろうか…一応まだ9月だってのにあまりにも急激で実にニューヨークらしい。最近よく考えることの一つ、それは良いプライドと悪いプライドについて。人によってはそれが高ければ高いほど、何か「事件」が起こって自らの過ちを認めざるを得ない状況になると、変な風に開き直り物事を余計悪い方向へと導こうとする傾向がある。そこではきっと自責の念と自我とが妙な形でぐちゃぐちゃに絡み合って後に引けなくなり、クリーンに物事を解決することが不可能だと悟ると、いっそう事態を複雑化させ「ケイオース=chaos」を作りだし、自分をリーダーにして、相手とそれに関わっている周囲の人々全てを巻き込んで泥沼に引きずり込み不幸になりたがる。つまりプライドを傷つけた代償だと言うわけだ…これは実に最悪で特にマザコン気味の男性に多く見られる傾向ではないだろうか。さらにこれに「家庭」や「子供」なんてものが絡むと事態は余計手に負えない。元々は赤の他人同士が共同生活を始めて、最初のうちはうまくいっているように見えたけど、何年かたって関係性が完璧に破綻していることが判明し、やれ「離婚」だなんて話になって、しかも直接的な離婚の原因が「浮気」とか「不貞」とかではなく「破綻」なんて場合、まずは相手に「何故別れなければならないのか?」を理解させるだけで実に骨が折れる。プライドの異常に高い人は「自分にも原因がある」ことを(その時は)正しくは理解しようとしないからだ。協議離婚なんて聞くと「ああ裁判にならなくて良かったねー」なんて思うかもしれないが、実際は「歩み寄りの見られない」最悪の環境下で、一つのものを二つにディバイドする「共同作業」を行わなければならない訳で、当然、感情的になりやすいから実にスムーズにいかないし疲れる…どうせなら「裁判」にしてしまって弁護士(第三者)にやらせた方が楽なケースも…とにかく大変なことへの取り組みなのだ。でもねマイフレンド、頑張るしかないのよ…だって自由への道のりは今始まったばかりなんだから。

9月28日(木)

インディアンサマー日和で実に心地良い水曜日、近所をぶらぶら散歩し久しぶりに角パパイヤ(ホットドッグチェーン店)でピニャコラーダなんかを飲んで、ある意味スタインウェイを満喫。息抜きにぬ?と言われそうだけど、DreamWorks 社製作の映画「ギャラクシークエスト」をDVDで大笑いしながら観る、3回目。やっぱりそのセンスオブヒューモアは自分の「笑い」のツボに見事にはまっていて面白いったらありゃしない。同じ DreamWorksの映画「マウスハント」なども正にそうなのだが、キャラ設定とかキャスティングが絶妙でホントにセンスいいと思う。MIBにも宇宙人役で出ていた「テックサージェントチェン」、異常に若作りなシガニー・ウィーバー、普段はシェイクスピアなんかやっているイギリス人俳優で、ダイハードのテロリストの親玉役などでも有名なアラン・リックマン扮する、ミスタースポックみたいなクリティカルな役どころにゃ笑わされる。宇宙人と言う生き物の基本設定とか動きとか発言とか、細かいところまでいろいろ考えてあって大したもんだと素直に思う。それに自分って「誰かが何かに理不尽に巻き込まれる話」って好きなんだなぁと改めて認識。現在「オールモストフェイマス」が大ブレイク中の DreamWorks だが、なかなかやってくれる会社だねー。

9月27日(水)

妻戻った火曜日と書くと「水でもどす某」のようなサウンドだが、正に本当にそんな感じで、昔流行った「シーモンキー」のように水槽の水に浸せば、次の日にはゴチャゴチャ生まれているみたいな、そんな戻り方だった。今では水で戻ったシーモンキーのいる暮らしの方が自分にとっては当たり前なのですぐに心地良い掛け替えのない時間を思い出す…ああやっぱり断然こっちが素敵。それとは逆に、いつもの事だが猫兄弟、特にコイは妻を遠巻きにしベッドの下に隠れたりしている臆病者。ファファは数え切れないほどのお土産と共に戻ってきた巨大スーツケースの上に得意げに寝そべっている。しかし臆病者も日本製の猫じゃらし(しなり具合が違うから、猫兄弟の反応も一味違う)の誘惑には勝てず、今朝は時差で早起きの当人とじゃれていらっしゃった。ヒーターが入ったニューヨークは、現在48度しかなく、これは摂氏に直せば10度以下の気温で肌寒い(けど気持ちいい)けど、水槽の中は快適にぽかぽかしています。

9月26日(火)

昨夜からついにヒーターのスイッチが自動的に入ってしまった、そんな肌寒い雨模様の火曜日、妻戻る…やった!やった!やった!たとえどんな事情があるにせよ、愛し合っている者同士が一時でも離れて暮らすと言うのは、なかなか辛いモノである…でも…それももうすぐ解消される…ああ良かった、しばらく離れて暮らすことが多かった我々だけど、再会する度により深く深くきみを愛していることを確認する私です…現在まだ妻はユナイテッド機上の人だけど、JFKに到着すれば再び我々もユナイテッドしながら暮らして行くわけで、ううん待ち遠しい。そういう訳でこれからいつものように電車とバスを乗り継いで、JFKまで迎えに行くのでした。滞在中にお世話になった皆様、特にNPどうもありがとう、お陰で思ったよりもスムーズに戻ってくることができました。Thanks a lot and peace!

9月25日(月)

コイのとんでもない行動…コイの主食はドライフードの一つ「サイエンスダイエット」であるが、それを食べ物として扱っていると言うよりも、転がして追いかけて捕まえて「止めをさして」食べる「おもちゃ」として熱心なようだ。やつにとっての主食は、ミルク、ターキー系のハム、チキン全般、鮭缶のスープ、そうめん、蕎麦、海苔、バニラアイスクリームなどの人間の食べるいわゆるテーブルフード類。不思議とポークとビーフには興味を示さない。先日そんなコイのために近くのチャイニーズテイクアウトで「手羽先」を買ってきたら、ドアを開けた瞬間からもう「ニャーニャーニャーニャー」とまとわりつくので、「ああ、はいはいわかったわかった」とあげたら、もうそれこそガブガブ食い散らかしていた。次の日、いつものように前足を体の内側に折り畳むポーズ、つまり「お腹が痛い」サインだ。「あーあ自業自得だねコイ」なんて思っていたら、寝室からイヤな臭いが…見に行くと案の定シーツの上、しかも自分が寝る左側のちょうど顔のくるあたりに「ビチビチ」のそれをしていた!これは明らかに「ああ腹痛い助けてくれ」とのアピールなのだが、それにしてもおまえ…はぁぁぁぁ、シーツを風呂場で洗濯し戻ったら、今度はその間にベッドパッドの上に残りを…はぁぁぁぁ、やるねおまえ…それ以来(下痢が治るまで)「下痢の素」は与えていない。

9月24日(日)

今朝ヒラリーさんからメールが来た…現在ニューヨーク州上院議員の座を巡って、共和党ラティオ氏との間で熾烈な争いが繰り広げられているが、若干ヒラリーの方に分がある感じだ。一応リベラルな民主党カラーを全面に出しつつも、 立派に育った愛娘チェルシーを従えて良き「母親」であり「旦那の下らない情事をもじっと堪え忍んだ女の強さ」みたいなもを強調しているので、子を持つ親、低所得者層、マイノリティ、芸術家、芸能人なんかからも人気がある(ことになっている)。現在テレビではアメリカの伝統である「けなしあい合戦」であるところの「ネガティヴキャンペーン」が繰り広げられ、やれ「あいつはこんなこと言ってるけど嘘つきだ、実際は全然違う。その点彼はどうしたこうした」なんて感じ。この種のキャンペーンは文字通り全然ポジティヴじゃないから、自分など見ていて嫌気がさすのだが、アメリカ人は決してそうは思っていなくて、裁判で弁護士が繰り広げるディベートと言うか「駆け引き」合戦を楽しんでいる感覚なんだろう。数字の上でも効果があるからこそ引き続き繰り広げられるのだろうし、でもね…ちょっと何だかね。ところでヒラリー、クリントン大統領夫人からのメールは何だったのかと言うと、何てことない「ドネーション(寄付)」のお願いなのであった…そんな金ねーっツーの。

9月23日(土)

昨日はローマ在住のおともだちキアラの誕生日だった Auguri!  現在 RAI 1(イタリア国営テレビ)関係の制作プロダクションで働く彼女は、ヴァチカン市国サンピエトロ寺院のすぐ近くに住んでいる芸術系一家の末娘。お兄さんのルカは著名なピアニストで、なかなか難解な Jan Ladislav Dussekを研究した書籍や、それを自ら演奏したCDなんかも出している、結構知的なのだ。なのにこの娘…実にいい意味で「のんき」なヤツで、ローマっ子の仲間内でも相当変わり者らしく、何かある度「ああキアラは全く…」とか「ああーしょうがねーよキアラだもん」みたいになっている。でもその笑顔の持つ「癒しパワー」は素晴らしく、正にローマンサンシャイン、いつでも周りに陽気な仲間が集まるのも頷けるのだった…ニューヨークなんかに日々暮らしていると、ギスギスして「悲しいこと」とかも多いので、もっと人間同士の結びつきの深い社会基盤の上に成り立っているヨーロッパ、特にフランスとかイタリアとかの暮らしぶりが懐かしくなる。それは決して逃げじゃなくて、やはり本来そうでなきゃと思う。自分が住んでいた頃を思い起こしても、面白くない毎日が続いたら心の底から「笑って」癒し合う(誤魔化す)のが当たり前だった。まぁニューヨークでそれを求めるのは酷だけど…とにかく誕生日おめでとう!

9月22日(金)

オリンピックも陸上が始まって、これでアメリカも大盛り上がりだーっかと言うと、やはり今回はそんなでもないらしい。だっていろいろ弱いらしいから。ソフトもバレーも体操もいろいろこけていらっしゃる。夜中にチラッとバスケットドリームチームのリトアニア戦を観たのだが、ハテ?この人たちのどこがドリームと思ってしまったほど…弱い。覇気もないし、なんかスペクタクルでも何でもないのだった。しいてあげれば髪の毛がすっかり伸びてしまって「神々しさ」のなくなってしまったビンス・カーターが派手なプレイをしてくれるかもしれないという期待感くらいで、まぁ、シャキール・オニールもティム・ダンカンもコーベ・ブライアントもスコッティ・ピッペンやらレジー・ミラーとか、そういう本物な人たちがいないヤングな構成だからなのかもしれないが、コーチであるところのトム・ジャノビッチの方針によるディフェンスが要の「NBA」混成チームなんて、プレイヤーたちが可哀想だ。プロなのにプロらしくないプレーぶり、昨夜なんて追いつかれそうだったから完璧に顔が引きつっていた…日本もやれ柔道の田中さんが斉藤さんが鈴木さんが木村さんが山田さんが…金やら銀やら銅やら取っているらしいが、勿論柔道に関する報道など皆無と言っていいここニューヨーク、コイが日向ぼっこに勤しむポカポカ陽気の午前中なのだった。

9月21日(木)

ヴァライゾンサックス!What a dangerous company man, dangerous company. 一昨日からまたもや電話が不通である…運良くインターネット専用線の方は生きているので、最低限の連絡は取れるし仕事も進められてはいるものの、先月から数えてこれで5回目…なんてこった!おまけに何者かが、自分のラインから「ワイヤーメンテナンスプラン」という、修理をただでしてもらえるサービスをリムーヴしたという話で、前回不通になった時のリペアサービス料68ドルの請求もやってきた。驚くべきことに、リペアを頼んだ覚えもないし、「ワイヤー…」をリムーヴした覚えもない…無茶苦茶である。それだけじゃなくて、今やっている仕事で大量のPSDファイルを東京へFTPしなければいけなそうなのを見越して、アナログモデムより12倍速い「インフォスピードDSL」サービスを申し込んだのが遡ること3ヶ月前、その時点でDSLモデムがないとサービスを受けられないということで、それを強制的に購入させられ、その後1ヶ月半の工事期間に入り、開通日だった8月7日になったのだが、シグナルが全くやってこない。それ以来毎日のようにサポートに電話しているが、毎回のらりくらりと応対され「I'll call you」とどいつもこいつも言うが、ただの1度も電話がかかってきたことはない。痺れを切らして最近は別の部署にコンプレインを始めたが、大体そんなことやっている時間が勿体ない…ただでさへ忙しいってのに…それに苦情を申し立てようにも、肝心の電話が不通ときている。ずっとアメリカに暮らしているが、ここまでずさんな顧客管理をしている会社は始めて…アメリカは大きな会社こそいい加減な証拠だ。地域電話会社だから変えたくても変えられない、正にワイヤー四面楚歌。

9月20日(水)

いきなり大雨だった火曜日の夜、大きなファイルをFTPしている間、とくにやることもなかったので、ぼーっと63chでやっているフジ系日本語放送のドキュメンタリーを観た。たぶん日本では随分昔に放映したであろう「何とかブルース」という番組で、24歳の元キックボクサーの若者と、定年後61歳の男がタイはバンコクを舞台にサバイバルしている様をルポルタージュしたものだ。24歳の青年はタイ人の奥さんとの間に子供がいて、とうの昔に致命的に足を痛めて見込みは全くないってのに、自らの唯一のアイデンティティである「ムエタイ」にすがりつつもストラグルしている様、片や実に「生気の感じられない」死んだ魚みたいな男が、性感マッサージを営みつつ「無感情」で生きる様…それは開き直りと言うよりも「精神の死」であって、もがき苦しむ若者を見ているよりもヒリヒリ痛い。にしても、こういった種類の番組が日本でポピュラーだとは知らなかった…だって最後に話を盛り上げて「でも彼は頑張ってるんだ…そうすりゃいつか道は開ける!」みたいな内容じゃなくて、東南アジアで「こんなに苦しんでいる人もいるをお見せします」的、盛り下げ無慈悲でストレートな内容だったからだ。はて、日本の若者はこれを見て「ああ自分たちはまだましなんだ」とか思うんだろうか? 海外に流れ着いている者の一人として、制作者の意図がいまいちわからなかった私。

9月19日(火)

アメリカに於けるオリンピック放送の人気の無さは前にも書いたが、それはおそらく決定的に最悪な「時差」のせいでもある。だってシドニーオーストラリアとニューヨークの時差は「+14」、今はまだサマータイムだからましで、通常は15時間もある。正に生放送が困難な関係性なのであった。だから仕方なくNBCのボブ・カクタスが説得力のある顔で録画放送を「やっつけている」のだが、たぶん視聴率低いんだろうーなー…それから、日本では大騒ぎのようだが、ここではフットボール(アメリカではサッカー)の情報など皆無…アメリカだって結構強いのにね…やっぱり週末は「ニューヨークジェッツ対シカゴベアーズ」の方がお父さんたちには重要なのだ。それで、日の丸サッカーチームは勝ち進んでいるようだが(その映像は残念ながら見られない)ブラジルが負けたから決勝トーナメントには進めないかもしれない、なんて正にこれは何年か前のオリンピックで負けた「嫌がらせ」のような話、でも元々ブラジルってオリンピックでは全然弱いから仕方ない。たぶん今頃日本では「ブラジル撃破!」なんて盛り上がっていることだろう…いずれにせよ遠い国の話である、ここアメリカに於いては。

9月18日(月)

日本は残暑続きのようでそれはそれは大変ざんしょ。一方ニューヨークはすっかり秋の装いで、まだ蝉が鳴いていたりはするけれど、「におい」が確実に変わりつつあるのを肌で感じる。朝夕の冷え込み、枕元にやってくるコイの回数、階下のブラジル人の静かさ、急に減った週末の深夜に徘徊するラティーノたちの数、屋根を開けてウーハーをズンズン唸らせて通り過ぎていく車の数、寒すぎると感じるビルや地下鉄の冷房、どれもこれもが秋の風物詩である。帰国中の妻はまだまだ夏を引きずる東京で、一応旬なはずの「秋刀魚」などに舌鼓を打っているらしく、ああ何とも羨ましい限り…日本の秋刀魚…美味しいんだろうなぁ…煙もくもくで…あのにおい…ああ、日本の秋の風物詩…こちらは日夜アソシエイテッドの「腐ったハム」との闘いだと言うのに偉い違いである…ああうらやましい。

9月17日(日)

昔働いていた企画会社には、林…とか中野…とか内田…とか、そういう女流作家な人たちが所属していたり近くにいたりして、出版とか編集とかそういう仕事もチラホラはしていた。その会社はバブル後にうまく機能しなくなり規模縮小を迫られたので、入った時から居心地が悪いと感じていた自分は、あっさり辞めたのだった。その後、中心人物とマネージメントサイドは二手に分かれ、一方は役者になってNHKの大河ドラマに出演したりしていたりと相変わらず訳のわからなさ、もう一方はマガジンハウス絡みの「マックティップス」というMacintosh関係の書籍を多く出版し、けっこうぼろ儲けしたらしく、青山のど真ん中のハイソな地域に立派な事務所を構え、本人たちも表参道に住んだりしてブイブイいわせていらっしゃった。5年ほど前に帰国した時にその小綺麗になった事務所に遊びに行ったら、高級家具がスラッと並べられていて、その変わり様にはビックリしたのだが、それよりも何よりも昔机を並べていた同僚が「あんた何者?私に会いたいんなら、事前にちゃんとアポイントメントをとってちょうだい」と、会ってもくれなかったことの方にもっと驚いた…ああイヤだイヤだ…でもそういう人たちって世界中に実際たくさんいる。

9月16日(土)

空、俺の空 by本宮ヒロシ。何でもオーストラリアという南半球にある国で、世界中の人が集まって「オリンピック」というのが開催されているらしい…と思いたくなるほど、アメリカではニュースソースとしての価値が低いらしいオリンピック(まいどまいど)。どのチャンネルを回しても、NBC以外はオリンピックの話題なんてほとんど皆無。それよりもカレッジフットボールのことやNFLとかの方が重要らしい…日本人が柔道に夢中になるのをアメリカ人が理解できないように、アメリカ人が体操女子に夢中になるのが理解できない私だが、人々のオリンピックに対する関心を順位付けると、体操女子、バスケットドリームチーム男子、女子、女子サッカー、マリオン・ジョーンズ、マイケル・ジョンソン、モリス・グリーン…こんな感じだろうか。そこには柔道も馬術もライフルもなければ、次の冬のオリンピックがソルトレイクシティで開かれることを知らない人だっている。そんなことよりもアル・ゴア大統領候補の動向、ヒラリーとラティオによるセネターの座を巡る争い、プロステートキャンサーから復帰したジュリアーニNY市長の容態などについての報道に忙しい「世界の中心主義者の集まり」アメリカなのだった。

9月15日(金)

長寿大国にっぽんビバ敬老の日ですか?お年寄りは大切にしましょう、自分もいずれ仲間になるんだから。さて、9月に入ってお腹を壊したり、風邪を引いたり、徹夜気味だったりで何となく「体」が弱っていることもあり、外を歩いていると何もかもが眩しい…例え小汚いクイーンズでも…昼間に郵便局まで行って来たのだが、それだけでついついフラフラになってしまうのだった。これから先のニューヨークは1年の内でもたぶん最も過ごしやすい美しい季節。観光を考えている方に是非おススメ。この実に短いインディアンサマーは、紅葉が始まるシーズンである10月半ばまで続き、空青く風カラッと心地よく「ああいつまでも永遠にお願いしますよ」なんて思うんだけど、毎年気がつけば寒風に吹かれていたりするもんだ…寒くなるのも暑くなるのと同じくらい早い。でもやっぱりニューヨーク、冬の方がそれらしくて好きだったりする。夜半に窓からひんやりした風が吹き込む度、季節が変わりつつあるのを実感する今日この頃、みなさま体調にだけは気をつけてお過ごし下さいまし、風邪引きやすい季節だし。

 

 

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