heorshe HIROSHI TOKUI homepage - 猫兄弟特選の旅 バルセロナ

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間近で見たサグラダファミリアの印象…「なんじゃぁーこりゃー!」が正直なところ。
もちろんそのスケールにも圧倒されるし、街中に突然そびえ立つ鐘塔は異様なほどの迫力で、宗教観の異なる自分にはあるライン以上は理解不能と言うか、とにかくため息ばかり出て、何故かLost Word 。
今でもあれはいったい何だったんだろうと思う、滅多にお目にかかれない代物。

Antoni Gaudi は路面電車にはねられて73歳で死ぬ直前まで生涯の全てをサグラダファミリア建設に捧げたが、あまりにもスケールが大きかった+資金難も重なって、自分ではそのほんの一部分しか作れなかったそうな。
地下の博物館に完成模型が置かれていたが、この教会が完成したらホンとに物凄い(今以上に)ものになるのが想像出来る。
が、それには後100年はかかるだろうと言われているのだった。

ローカルエクスプレスにボルドーから乗って、さらにナルボンヌでタルゴ(スペイン産の列車)に乗り換えて約8時間、ついにやって着ま〜した夢にまで見た初バルセロナは、スペインの北東部、風光明媚な地中海に面したカタルーニャ人の中心地。
乾いた風が何とも心地良い港街。正に風光明媚な土地。

信号機シリーズその?:信号を守るかどうかはそれがどのような道にあるかで分かれるようだった。
勿論交通量の多い道ではいかにスペイン人と言えどもちゃんと待っている。何せ車は猛スピードで飛ばすから。
歩けの人型がちょっと面白い。だって何だか酔っ払っているように見えるから。そう、千鳥足っぽいそのデザイン、なかなからしいと感心する。

19世紀に始まったバルセロナのモデルニスモ建築を街中のいたる所で見ることが出来る。そう例えばこのちょっとしたベンチ。決してガウディがデザインしたのではないけれど、限りなくガウディ的で心地良い。
誰が設計施行したかは知る由もないが、このカーブ、このモザイクタイル、このアイアンスカルプチャー、そしてこの木陰と吹き抜けるカラッとした風…これがまた気持ちいい。
バルセロナの様々な建築物は此の地の温暖な気候とも密接な関係があるはずで、そう自然(太陽光線)との融合がキーワード。
それらは人にも街にもとことん優しい。

犬のウンコはやっぱりスペイン人だってそりゃ踏みつけたくはない。
一応市内では罰金のようだが、それが徹底されているとは尾もない。よって、あまりそれを拾っている人は見かけなかった。
看板もあまり説得力なく「ありがとう」だもの、そりゃ拾わないって。

 

現在8本ある鐘塔へは400ペセタ払ってエレベーター(怪しい)で登るか、または急勾配の螺旋階段をただでグルグル登るか選ぶことができる。むろん若い!我々は階段で登ったのだが、実に無防備なむき出しな作りなので、まぁ登りはいいが下りは怖いらしく(これは高所恐怖症の人ならばわかるそうだ/因に自分にゃわからなかった)そういう方にはあまりおススメできません。
でも風も涼しいし眺望も素晴しいし、怖がらないでさぁ登ってみようないか。

 

 

重力に逆らった設計術を行っていたガウディ先生。このサグラダファミリアの設計は天地を逆さにして行われたらしい。
その証拠に地下展示室にある模型は何本もの紐の先に小さな砂袋の重りを付け、それを途中で結び付けることによって独特のカーブを作り出す方法を取っていた…これ説明しにくいので実際行って確かめてみて下さい。
逆さ向きにしてデザインされている様子が分かるだろう。

うっとりとは正にこのこと…今回のガウディ作品群の中で最も見たかったのが、このカサバトリョ。
海をテーマにデザインしたというこのコンド、普通の街角に当り前のように建っていて、普通に人が住んでいるから生活感なんかも漂う摩訶不思議な(常識では到底考えられない)存在。残念ながら"住まないと"中には入れないので、写真集で見たイメージとつなぎ合わせて堪能するしかなかったけれど、いやぁ今思い出しても本当にアメージング。
特に2階の構造は特殊で窓枠なんて湾曲してるから、魚かなんかがニヤッと笑って口を開けているようにも見える、まるで生き物のような建物であった。

あれはキイタ 何がってグエルパークでガブ飲みした地ビール…そしてあれは実に美味かった。
とにかく広場のセルフサービスのオープンカフェが気持ち良かったのでついつい…だから折角の美しいモザイクタイルの波打つベンチもロクに見ないで、このようにいきなり横たわっていた私なのだった。
ついでにここで生ハムとサラミを挟んだバゲットを馬鹿食いして以降グエルパークだけに「グエルグエップ」と胸やけにも教われ、何だかかなり高いレベルで情けなかった。

グエルパークへは、地下鉄L3番線の「Lessps」が最寄り駅だというのは誰でもわかる。んが、そこから先けっこう急な坂道をエッチラオッチラ進まなければならないとは、結構どこにも書いてない!しかもパークの位置を示す看板は実にいい加減で頼りない。
お陰で我々は迷って山道を進んでしまったじゃないかー!でも来る価値は実にある、本当に美しく整備された公園。特に頂上付近からは風光明媚なバルセロナと何とも美しい地中海の眺望が広がりかなり気持ちいい場所ですな。ガウディ作品も特にバルコニーは圧巻…おススメです。

カサミラはとてもよく整備/管理されたガウディ1906〜10年の作品。ここは山をテーマにデザインされていて、確かに山脈がうねっているかのようにボコボコしているかなり奇抜な建物。
煙突がニョキニョキ生えている有名な屋上へは600ペセタで上がれ、ついでに管理の行き届いたガウディのリソースセンターというか博物館も併設され見応え充分。
関係ないが便秘ぎみだった私は、この建物からインスピレーションを得て、1階の美しいトイレ(ガウディデザインかどうかは知らない)でうっとりと用を済ませました。そういう意味でトイレもおススメ。

生活に溶け込む特殊建築たちには驚きと同時にカタルーニャ人の懐の深さもかいま見た気がした…何故気がしたと書くかと言うと、我々がバルセロナに滞在した時間はわずか24時間半に過ぎなかったら…
しかしながら友人の暖かいヘルプのお陰で、短いながらも充実した時間を過ごせ、これは何とかしてリピーターにならねばと熱く決意するのだった。
個人的にも今回の旅で最も魅力を感じた土地だったかな…うーんバルセロナこれはアナドレナイぞ全く…Gracias Amigos!

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